国語力って超ダイジ! 読解力養成のハナシ

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こんにちは!
東京でインターナショナル・アフタースクールを運営しているYukikoです!
今回のテーマは「国語力」です。
 突然ですが、このブログを読んでいるであろう、ご父兄の皆様は、学生時代、国語の勉強をされていましたか?
 私は、正直に言うと、国語の勉強をあまりしていませんでした…。はっきり言えば「軽視」していたともいえます。小学生・中学生ながらに「国語って、ヒトに習うものかな」と思っていましたし、よく言われるように「センス次第じゃないの?」とも感じていました。
 もしかしたら、同じように考えている方も少なくないかもしれません。

Yukiko
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今回はそんな考えをもっていらっしゃる方にも聞いていただきたい内容です!

現代の子どもたちの「読解力」

 しかしながら、教育に携わる仕事をするようになってから、国語学習の重要性について、強く感じることが多くなりました。特に大学受験に関わる業務に従事しているときは、今の子どもたちの国語力に関して少し危機感を抱くようになりました。もう少し掘り下げて言うと「読解力不足」に戸惑った場面が多かったです。

 よく事例として挙げられますが、国際学力調査「PISA」の結果から、日本人の読解力の低下が数値的な資料として指摘されることがあります。「PISA」は義務教育終了段階(15歳)において、これまでに習得した知識、スキルをどの程度活用できるかを測定する目的で、79の国と地域で実施されていますが、2018年の調査結果によれば、日本は「数学的リテラシー」は6位、「科学的リテラシー」で5位と健闘しているのですが、「読解力」では15位と順位を落としています。

※2022年のPISAでは日本は読解力、数学的リテラシー、科学的リテラシーの3分野全てにおいて前回調査より平均得点が上昇しました。81か国中、日本の読解力は3位、数学的リテラシーは5位、科学的リテラシーも2位、いずれもOECD(経済協力開発機構)平均を大きく上回る結果となっています。ただし、今回の結果は、日本における学校教育において、新型コロナウイルス感染症のため休校した期間が他国に比べて短かったことが影響した可能性があるという指摘が一部あります。

 これまでPISAにおける「読解力」の順位は、2012年4位➡2015年8位➡2018年15位となっており、過去最低水準になっています。
 この事態について、文部科学省と国立教育政策研究所は、「数学的リテラシーおよび科学的リテラシーは、引き続き世界トップレベル」と分析していますが、読解力については「OECD平均より高得点のグループに位置するが、前回より平均得点・順位が統計的に有意に低下」としています。

読解力・国語力に関する識者の声

 さて、読解力の低下は具体的にどういう事態を引き起こすでしょうか?
 2008年にノーベル物理学賞を受賞した益川敏英京都大学名誉教授(故人)はこのように仰っています。

 科学の基本は国語ですよ。(中略)数学は計算するもの、というイメージがあるかもしれないけど、数式は基本的に言葉なんです。数式とは「かくかくしかじかの関係がある」とか「○○という事実を表している」ということを語っていて、そういうことを組み合わせて発展させていけば、答えになる。だから、言葉が大事なんです。

益川名誉教授も語っているように、言葉の論理関係をしっかり理解することは、数学的な素養の基礎なのかもしれません。私たちが懇意にしている脳科学の世界的な権威・久保田競 京大名誉教授も「算数ができる子どもは、抽象的な概念が理解できるから、必然的に国語ができるようになる」と仰っていました。久保田先生は算数からのアプローチで語っていますが、本質的には同じことを仰っていると思います。

大学入試の現状ー長文化の傾向

 また、最近の入試は共通テストも含めて長文化が顕著だと言われています。例えば、「共通テスト(試行問題)」とその前身である「センター試験」を較べてみると、国語の評論文の問題(第1問)では「1992年度センター試験の約4200字」に対して「共通テスト試行問題の約10000字」と倍以上に分量となっています。当然、試験時間は変わりません。
 英語でも総単語数では「1992年度センター試験の約2620語」に対して「共通テスト試行問題の約5326語」と、こちらも2倍以上。

 つまりどの教科においても、長文化が進んでおり、受験生は短い時間で長い文章を、しっかりと読み取る力を要求されているわけです。「読解力」が必要されていることが明確といえるでしょう。

必要とされる「国語力」の中身

 では、今を生きる子どもたち、とりわけ幼児や小学生には、どのような「国語のチカラ」が必要でしょうか?
 文部科学省は以前、「これからの時代に求められる国語力」として以下の4つをあげています。

 ①考える力 ②感じる力 ③想像する力 ④表す力

①~④を育むのは短期的に小手先の指導で身に着けられるようなものではありません。日頃から、身のまわりのことに疑問を持ったり、日常的なテーマで考えを深めたりといった良質の経験を積む必要があります。

 私が経営するスクールでは、こういった力を身に着けるために思考力を深めるような教育コンテンツを取り入れています。それが「子どものための哲学 P4C Little Thinkers」です。
 ちなみに私のスクールでは、他のレッスンでも、様々な場面で「考える」ことを要求しているので、当校に通っている子どもたちは「思考力」が身につきやすい環境にあると思います。他にも「アート」「クラフト」「華道」などもアクティビティに取り入れていて「感じる力」「想像する力」「表現する力」も育みやすい環境を整えています。
 実はとっても大事な「国語力」、お子様の将来のために、ぜひ皆さんも取り組んでみてはいかがでしょう? 身近にスクールのない方はオンラインの教材、コンテンツを利用するのも一つの手ですよ!

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